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キルギスで10日に大統領選 元野党指導者優勢、政治制度変更の投票も

政変で首相と大統領代行に一時就任した元野党指導者、ジャパロフ氏(ロイター)
政変で首相と大統領代行に一時就任した元野党指導者、ジャパロフ氏(ロイター)

 【モスクワ=小野田雄一】中央アジアの旧ソ連構成国キルギスで10日、昨年10月の政変に伴う前倒し大統領選が行われる。15人以上が立候補登録されたが、政変で首相と大統領代行に一時就任した元野党指導者、ジャパロフ氏(公職者の大統領選出馬を禁じた規定に基づき、大統領代行を辞職、首相権限を停止)が勝利するとの観測が強い。ただ、選挙結果をめぐり反対勢力の抗議デモが起こる可能性もある。

 同日には、政治制度を現行の議会共和制から大統領制に移行させる憲法改正の是非を問う国民投票も行われる。改憲は、同国で伝統的に続いてきた南北の地域対立の解消を理由にジャパロフ氏らが主導し、賛成多数で成立する見通し。ただ、反対勢力は「大統領制は強権政治や腐敗の温床になる」と反発している。

 ロシアは今回の大統領選を静観する構えだ。キルギスは露主導の「ユーラシア経済連合」と軍事同盟「集団安全保障条約機構(CSTO)」に加盟。ジャパロフ氏もロシアを重視すると表明しており、ロシアは両国関係に変化は起きないとみている。ただ一方で、キルギスは国家債務の5割近くを中国に負うなど経済的な中国依存が進んでいる。

 キルギスでは昨年10月の議会選で、中央選管がジェエンベコフ大統領(当時)に近い与党側の圧勝を発表。選挙不正を主張する野党勢力はデモを行い、政府庁舎を占拠して実権を掌握した。ジェエンベコフ氏は辞任。野党勢力内の有力者だったジャパロフ氏が首相と大統領代行に就任した。

 キルギスは1991年に旧ソ連から独立。独立後、国内は南北の地域対立などで不安定な状況が続き、過去にも政変で大統領経験者2人が亡命した。政治制度も大統領制や議会共和制など変更を繰り返している。

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