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イラン、濃縮度20%のウラン製造着手

イラン中部フォルドゥの核施設の衛星写真=2009年9月(AP)
イラン中部フォルドゥの核施設の衛星写真=2009年9月(AP)

 【カイロ=佐藤貴生】イランの政府報道官は4日、同国中部フォルドゥの地下施設で濃縮度20%のウラン製造の作業を始めたと発表した。同国のメヘル通信が伝えた。濃縮度を20%に高めると、核兵器転用が可能な濃縮度90%のウラン製造が容易になるとされる。米次期大統領就任を確実にしたバイデン前副大統領が模索するイランとの対話再開にも影響しそうだ。

 ただ、イラン政府報道官は4日朝に濃縮度20%のウラン製造作業を開始したと説明したものの、20%にいつ達するかは明言しなかった。

 イランはこれまで核合意が定めた上限の3・67%を超えるウラン濃縮を行ってきたが、濃縮度を4・5%にとどめていた。だが、同国の国会は先月上旬、欧州の核合意当事国が合意で定めるイランとの原油・金融取引を実行しなければ濃縮度20%のウランを製造し、国際原子力機関(IAEA)の査察も拒否するとの法律を制定。今月1日にはIAEAに20%のウラン製造に着手する意向を伝えていた。

 バイデン氏はトランプ米政権が離脱した核合意をめぐり、イラン側の合意順守を条件に復帰する意向を示していた。ただ、イランの弾道ミサイル開発に懸念を示すなど、現在の合意内容では不十分だとの考えもにじませている。

 イラン側でも米に合意離脱期間の損失の補償を求める声が上がるなど、米イラン間の早期の関係改善を疑問視する見方が出ている。

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