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【バイデン次期政権】南部ジョージア州で5日に上院選の決選投票

2020年12月8日、米アトランタの教会でプラカードを支持者に配る上院議員候補のオソフ氏(共同)
2020年12月8日、米アトランタの教会でプラカードを支持者に配る上院議員候補のオソフ氏(共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米南部ジョージア州で5日、上院選2議席の決選投票が行われる。3日に開会した新議会(第117議会)での上院(定数100)の勢力は共和党50、民主党48(同党系無所属2を含む)。共和党が1議席でも確保すれば多数派を維持できる一方、民主党は4年ぶりに奪還する政権の円滑な運営に2議席獲得が課題だ。両党は次期政権下での上院の主導権確保に向け、昨年の大統領選の延長戦さながらの激しい選挙戦を展開している。

 上院では、全米50州に2人ずつ割り当てられた議員(任期6年)が2年ごとに3分の1ずつ改選される。通常は一つの州で2議席が同時に改選されることはない。

 しかし、ジョージア州では今回、改選を迎えた1議席と、引退議員の補欠選挙(任期は23年まで)が同時に行われる異例の展開を迎えた。昨年11月の選挙では、いずれも過半数の票を獲得した候補がおらず、それぞれ得票率が1位と2位の候補が5日の決選投票に臨むことになった。

 改選議席をめぐる通常の選挙では、共和党現職のデービッド・パーデュー氏に民主党新人のジョン・オソフ氏が挑む。補選では、選出議員の辞職に伴い州知事から補選までの期間限定で議員に指名された共和党のケリー・ロフラー氏と、民主党のラファエル・ウォーノック氏が対決する構図だ。

 民主党が両議席を確保して上院で両党の勢力が50対50となった場合、上院議長を兼務する副大統領が採決に加わることができる。このため、ハリス上院議員が副大統領に就くことが確実な民主党は上院の多数派を確立することになる。

 民主党は下院で過半数を確保済み。加えて上院も制すれば、少なくとも2年後の中間選挙までは法案や閣僚の人事案を自由に通過させることが可能だ。

 一方、共和党としては上院の多数派を死守し、次期大統領への選出が確実なバイデン前副大統領らが唱える急進的な気候変動対策や、左派勢力の主導による富裕層への課税強化、警察組織の弱体化などにつながる政策を阻止したい考えだ。

 政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた平均支持率(3日現在)では、民主党のオソフ氏が49・3%、ウォーノック氏が49・8%で、共和党候補をそれぞれ0・8ポイント、1・8ポイント上回っている。選挙専門家のチャーリー・クック氏は「何が起きるか分からない接戦だ」と指摘する。

 郵便投票と期日前投票を合わせた事前投票は1日現在で300万票を突破し、2008年に同州で行われた上院選決選投票の投票者総数(約210万人)を大きく上回るなど、有権者の関心は高い。トランプ大統領とバイデン氏は4日にそれぞれジョージア入りし、支持者らに自党の候補への投票を呼びかける予定だ。

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