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【世界の論点】2021年、米中展望  現在の中国軍は過去とは別格に増強

 デービッドソン氏は、中国のミサイル戦力は、「第1列島線」上とその周辺に位置する日本や台湾、東南アジア諸国への脅威であるとし、米軍基地がある米領グアムと域内の各地に、統合的な防空態勢とミサイル防衛システムを構築すべきだと強調した。

 ロギン氏は、トランプ政権による中国の軍拡への対処は「時に一貫性がなく一方的だった」と指摘する一方で、「中国軍の拡張路線には米国内の大学や資本主義市場も含め、あらゆる場所で対抗していくべきだとする、基本的な理屈は正しかった」とし、「バイデン政権の高官らも、その点は認めることが賢明だ」と促した。

 オバマ前政権下でアフガニスタン駐留米軍司令官を務めたスタンリー・マクリスタル氏もネットメディア「アクシオス」(12月4日)とのインタビューで、中国が台湾侵攻に踏み切るのを抑止するため、バイデン次期政権は台湾への軍事的支援を強化していくべきだと指摘した。

 同氏は「ある朝起きたら、中国が(台湾占領という)既成事実を作り上げたところだった、という事態が起きるのを懸念する」と訴えた。

 次期政権の国防長官にはロイド・オースティン元中央軍司令官が指名されることが決まった。ただ、オースティン氏は過去の軍歴でインド太平洋に関わった経験が乏しい。このことから、次期政権が軍事分野で中国と真剣に対抗する気があるのか不安視する声が早くも出始めている。(ワシントン 黒瀬悦成)

■中国 基本路線は自国強大化

 米国でバイデン新政権が発足するのを機に、中国は2021年を対米関係の仕切り直しの年とすることを狙う。今年は中国共産党創立100年の節目であり、習近平指導部として失敗は許されない。

 王毅国務委員兼外相は昨年12月11日、北京で開かれたシンポジウムで21年の中国外交を展望し、米中関係について「両国関係が健全で安定して発展する戦略的な枠組みを再建する必要がある。双方はそのために向き合い、ともに努力すべきだ」と訴えた。トランプ政権下で緊張が増した米中関係を、自らのペースで再構築しようとする意気込みをうかがわせた。

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