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正恩氏が異例の「年賀状」 施政方針読み上げは省略か

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の直筆書簡を1面に掲載した1日付の労働新聞(コリアメディア提供・共同)
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の直筆書簡を1面に掲載した1日付の労働新聞(コリアメディア提供・共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は1日付で、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長が国民宛てに新年の決意と感謝を記した年賀状に当たる直筆書簡を掲載した。例年1月1日に正恩氏が読み上げてきた施政方針である「新年の辞」は掲載されなかった。

 北朝鮮は今月初旬に約5年ぶりとなる党大会を開くことを決めており、正恩氏はその場で直接、肉声で施政方針を発表するとみられている。昨年1月1日も前年年末の党の総会での方針発表を新年の辞に替えており、今年も新年の辞を省略したもようだ。

 正恩氏の国民向け年賀状の公表は初めてで、北朝鮮の最高指導者としては1995年の金正日(ジョンイル)総書記以来。

 正恩氏は、年賀状で「私は新年にも人民の理想と念願が花開く新たな時代を早めるために力強く闘う」と強調。「困難な歳月の中でも変わりなく党を信じ、常に支持してくれた」として国民に謝意を伝えた。長期化する経済制裁に加え、新型コロナウイルスや自然災害という昨年の「三重苦」が念頭にあるようだ。

 朝鮮中央通信によると、正恩氏は1日午前0時(日本時間同)、金日成(イルソン)主席と正日氏の遺体が安置された平壌の錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝した。党大会に出席予定の多数の幹部も同行したが、一様にマスクを着けていなかった。

 また、平壌の金日成広場では、年越しに合わせて新年慶祝コンサートや国旗掲揚、花火の打ち上げが行われ、マスク姿の大勢の市民が集まった。スマートフォンで自撮りする若者らもいた。北朝鮮は新型コロナの感染者「ゼロ」を主張しており、党大会の開催と合わせ、多人数が集まる場面を公開し、コロナの克服を内外にアピールする狙いもうかがえる。

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