アルゼンチン、中絶合法に ローマ教皇の母国…世論二分
南米アルゼンチンの上院は30日、妊娠14週までの人工中絶を合法とする法案を可決した。ローマ教皇フランシスコの母国で、カトリックの影響が強い同国では合法化を巡って世論が二分していた。左派フェルナンデス大統領が合法化を推進しており、法案は11日に下院を通過していた。
中南米ではキューバ、ガイアナ、ウルグアイなどで中絶が合法だが、アルゼンチンは地域で中絶が認められる最大の国となり、周辺国への影響も大きいとみられる。
教皇は「捨てられた全ての子は神の子だ」とのメッセージをツイッターに投稿、反対の意を表明した。
議場の外などでは反対派と賛成派がそれぞれ大規模なデモを行った。
アルゼンチンは2010年に中南米で初めて同性婚を合法化した経緯がある。(共同)