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世界で広がる新型コロナ後遺症被害 急がれる原因究明 治療法開発

 【ロンドン=板東和正】新型コロナウイルスの感染後、何カ月も疲労感や体の痛みなどの後遺症に苦しむ患者が各国で報告されている。世界保健機関(WHO)は後遺症の研究を進めるよう各国政府に呼びかけているが、原因は不明で治療法も確立されていない。感染後、長期間、職場に復帰できないケースが増加する恐れがあり、来年以降、コロナ問題の新たな焦点となりそうだ。

 「後遺症は7カ月間の私の時間を無慈悲に奪った」

 英リバプール熱帯医学校で疫学を研究するポール・ガーナー教授(65)はそう打ち明けた。

 ガーナー氏は3月に新型コロナに感染。約4カ月間は体の痛み、頭痛、倦怠(けんたい)感などに苦しんだ。感染後の免疫反応によって体内にできる抗体の検査では陽性反応が出たため、症状の回復が期待された。しかし、その後も約3カ月間、疲労感や吐き気、意識がもうろうとする症状に悩まされた。

 ガーナー氏は「快方に向かったかと思うと、また体調が悪くなる意地悪な攻撃を受けているようだった」と話す。10月から症状が改善したが、今でも体調が悪化しないか気を抜けない。

 感染後、PCR検査で陰性と診断されても後遺症が続く例もある。英メディアによると、4月に感染した英イングランドに住む女性のカースティ・マッキントッシュさん(42)は、6月にPCR検査で陰性と診断された後も疲労や息切れ、せきが数カ月続いた。

 WHOは10月30日、後遺症について、疲労、せき、息切れ、肺や心臓を含む主要臓器の炎症や損傷のほか心理的な影響などを挙げ、年齢や性別を問わず各国で発生していると公表した。

 WHOの発表を受け、英保健省傘下の公共機関などは今月18日、ガイドラインを作成。大半のコロナ患者の症状は12週間以内に解消すると分析し、12週間が経過しても症状が改善しない場合、後遺症を意味する「ポストコロナ症候群」の疑いがあるとした。

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