PR

ニュース 国際

東欧モルドバで親欧米派の大統領就任

 【モスクワ=小野田雄一】東欧の旧ソ連国構成国モルドバで24日、先月の大統領選で勝利した親欧米派野党党首、マイア・サンドゥ氏(48)が大統領に就任した。サンドゥ新大統領はドドン前大統領が進めてきた親ロシア路線を見直し、欧州連合(EU)との統合路線を加速させる見通しだ。モルドバの欧米接近を阻止したいロシアは、同国への政治的・経済的圧力を強める可能性がある。

 サンドゥ氏は首都キシニョフで同日行われた大統領就任式で、「民主主義と自由、国家の主権と独立、領土の一体性を守る」と宣誓した。

 イタル・タス通信によると、ラトビア、リトアニア、エストニア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、チェコのEU加盟7カ国は同日、サンドゥ氏を支持し、「EUとの統合路線を支援する」とする共同声明を発表した。

 ただ、モルドバ議会では現在もドドン氏を支持する勢力が過半数を維持。このためサンドゥ氏は議会を解散して前倒し議会選を行い、自身の政治基盤を安定化させたい考えだ。ドドン氏側は早期解散に抵抗する構えで、権力移行がスムーズに進むかは不透明だ。

 ロシアはサンドゥ氏に警戒感を持っている。サンドゥ氏は11月末、ロシア系住民が実効支配するモルドバ国内の親露分離派地域「沿ドニエストル」に駐留するロシア軍は撤収すべきだの考えを表明。EU各国や北大西洋条約機構(NATO)もサンドゥ氏に賛同した。これに対し、ロシアのラブロフ外相は「容認できない」と反発。プーチン大統領も今月17日、「まだ撤収できる情勢ではない」と述べた。

 ロシアが今後、モルドバ国内の親露派勢力への支援や同国への経済的圧力を通じ、影響力回復を図る可能性も指摘されている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ