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ワクチン価格 米は最大で欧州の倍近く 暴露に戸惑いも

ファイザーなどが開発した新型コロナウイルス感染症ワクチンの瓶(ロイター)
ファイザーなどが開発した新型コロナウイルス感染症ワクチンの瓶(ロイター)

 【ワシントン=住井亨介】欧州連合(EU)が製薬各社と契約した新型コロナウイルスのワクチンの購入価格が暴露され、米国の価格よりも割安になっているなどとして議論になっている。価格は契約上、秘匿扱いだけに、製薬会社からは戸惑いも出ている。

 発端はベルギーの予算担当のデブレーケル閣外相が最近、EUが加盟国のために確保した6種類のワクチンの購入価格をうっかり自身のツイッターに投稿してしまったことだ。すぐに削除されたが、投稿内容は拡散した。

 それによると、接種1回分の価格で最高は米バイオ企業モデルナ製の18ドル(約1860円)で、最低は英アストラゼネカの1・78ユーロ(約225円)。同社は当面、販売価格に利益を上乗せしない方針のため、他社より安くなっている。

 購入価格は他の顧客との契約交渉に影響しかねないため、米製薬大手ファイザーの現地担当者は「価格は契約で秘密条項の対象」との懸念を地元紙に語った。

 米紙ワシントン・ポスト(19日付)によると、米調査会社バーンスタインはこれを受け、独自に米国政府が契約した5種類の価格と比較。その結果、モデルナ製を除く4種類でEUの購入価格が米国を下回り、英アストラゼネカ製では約45%、ファイザー製では約24%、EUの方が安かった。

 ファイザー社は価格差について、EUが米国の2倍相当の量を購入することを考慮したなどと、同紙に理由を説明。米国の担当当局は価格には、欧州の生産拠点からの輸送費や米国内の輸送費が上乗せされていると説明し、「米国の納税者には最適な価格と確信している」としている。

 価格は各国の開発段階での資金支援なども影響しているとの見方がある一方、各国政府の個別契約には透明性を求める声も出ている。

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