「モノリス」世界各地で 目的不明、設置に批判も
米西部ユタ州で映画「2001年宇宙の旅」に登場する物体「モノリス」に似た金属製の柱が見つかって以降、世界各地で同じような柱が目撃されている。
いたずらで建てたと判明したケースもあるが、多くは目的が不明。国立公園に設置したケースもあり「繊細な生態系を損ないかねない」との批判が上がる。
11月18日、ユタ州の砂漠地帯の上空をヘリで飛行中の州当局者が、高さ約3メートルで表面が滑らかな三角柱を見つけた。匿名の芸術家グループが設置したと主張しているが、27日に消失。「砂漠にごみを残すな」と批判する別のグループが撤去したという。
英南西部デボン州では12月上旬、国立公園内で柱が見つかった。当局は「重要な自然保護区で、事前の許可が必要だ」と怒りを隠さない。英舞台美術家は「フェスティバルが中止され劇場も閉鎖する中、人々は時間を持て余している」と、動機を推測した。(共同)