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アフリカでワクチン接種の遅れに懸念 輸送もネックに

 【カイロ=佐藤貴生】欧米などで新型コロナウイルスのワクチン接種が広がる中、途上国や貧困国が多いアフリカが置き去りにされるとの懸念が本格化してきた。アフリカ連合(AU)はコスト低減のため、世界の製薬会社にワクチンを安価で提供するよう求めた。大陸で最も感染が深刻な南アフリカでは変異種も確認されており、感染拡大への懸念が強まっている。

 南アフリカの保健当局は18日にコロナの変異種が発見されたと発表し、「これによって現在進行中の感染の第2波が加速する恐れがある」と警告した。世界保健機関(WHO)によると、20日現在の同国の累計感染者は90万人超で死者は約2万5000人。11月以降、感染が加速している。

 米メディアは今月中旬、AU傘下のアフリカ疾病対策センター当局者の話として、アフリカにワクチンが到着して全土で接種が本格化するのは来年4月以降になるとの見通しを伝えた。

 アフリカでは、ワクチンの共同購入で途上国や貧困国への供給を目指すWHO主導の枠組み「COVAX」(コバックス)に多数の国が参加している。しかし、枠組みを通じて手に入るワクチンは必要な量の2割にとどまるもようだ。

 アフリカ疾病対策センター当局者は「COVAXは輸送面の面倒はみない」とし、輸送に要するコストがアフリカのワクチン普及の課題だとの見方を示した。英BBC放送(電子版)によると、アフリカ全体の累計感染者は約250万人、死者は6万人近くに上る。

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