PR

ニュース 国際

新型コロナワクチンは「ハラル」か 東南アジアのイスラム教国で議論

ファイザーなどが開発した新型コロナウイルス感染症ワクチン=8日、英領北アイルランド・ベルファスト(ロイター)
ファイザーなどが開発した新型コロナウイルス感染症ワクチン=8日、英領北アイルランド・ベルファスト(ロイター)

 【シンガポール=森浩】東南アジアのイスラム教徒が多数派を占める国で、新型コロナウイルスのワクチンが、同教の戒律に従って信者の摂取が許される「ハラル」かどうかについて懸念が起きている。感染拡大の阻止を目指す各国政府は接種を推奨したい考えだが、戒律上の懸念が起きることで新型コロナ対策に影響する可能性がある。

 イスラム教はアルコールや豚肉などの禁忌があるが、医薬品やワクチンなどでも製造過程や成分が戒律に沿うかどうか議論となることがある。

 イスラム教徒が人口の約9割を占めるインドネシアのアミン副大統領は8月、新型コロナのワクチンは「ハラルであるべきだ」と指摘。その後、発言を修正したが、アミン氏は国内で権威を持つ聖職者組織「インドネシア・ウラマー評議会(MUI)」幹部でもあり、波紋が広がった。

 政府の国民を対象にした調査によると、約35%がワクチン接種を拒否、または躊躇(ちゅうちょ)している。理由として、「ワクチンの信頼性」への懸念のほか、「宗教上の考え」が含まれている。ネット上ではワクチンが「ハラルではない」という主張もあり、不安を広げている可能性もある。

 インドネシアの新型コロナ感染者は65万人を超え、東南アジアで最多。ジョコ大統領は16日、「ワクチンは自分が率先して接種する」と話し、国民の懸念払拭を目指している。

 同様の懸念はイスラム教を国教とするマレーシアでも起きており、イスラム教団体が対応を協議している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ