プーチン露大統領、バイデン氏に新START延長を期待
【モスクワ=小野田雄一】ロシアのプーチン大統領は17日、年末の記者会見を開いた。米次期大統領就任が確実となったバイデン前副大統領について「経験豊富な政治家で、(米露間の)問題のいくつかを解決できるだろう」と述べ、来年2月に期限が切れる米露間の新戦略兵器削減条約(新START)の延長に期待感を示した。
プーチン氏は「バイデン氏は新START延長の用意があるようだ。ロシアもその用意がある」と語った。
憲法改正で2024年の露大統領選への自身の出馬が可能になったことに関しては、「出馬するかまだ決めていない」と説明した。
露反体制派指導者の毒殺未遂事件で、英調査団体が「露連邦保安局(FSB)が実行した」とする調査結果を公表したことに関しては、米諜報機関による反露キャンペーンだとし、自身の関与を改めて否定した。