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クリスマスの感染拡大に懸念 欧米の指導者が警戒訴え

15日、米ニューヨーク市の中心部にある公園「ブライアントパーク」のクリスマスマーケットも人通りが少ない(上塚真由撮影)
15日、米ニューヨーク市の中心部にある公園「ブライアントパーク」のクリスマスマーケットも人通りが少ない(上塚真由撮影)

 【ニューヨーク=上塚真由】新型コロナウイルスの感染者が急増する欧米各国では、家族が一堂に集うクリスマスの休暇における、さらなる感染拡大が懸念されている。米保健当局は、年末年始の旅行や帰省の自粛を呼びかけているものの、感染者急増を招いたとされる11月末の感謝祭(サンクスギビング)以上の規模の人の移動が予想され、感染対策に苦慮している。

 米国は11月26日の感謝祭に合わせた休暇前、感染拡大のペースは比較的落ち着いていたが、休暇中に人の移動が大幅に増えたことで「感謝祭後、過去にない急増が発生した」(米専門家)。米ジョンズ・ホプキンズ大の統計によると、1日当たりの新規感染者数は12月11日に過去最多の約23万3千人となった。12月に入り、1日当たりの入院患者数、死者数も過去最悪を更新している。

 感染対策のゆるみが招いた結果だが、国民は長期化による「コロナ疲れ」を感じており、対策が万全にできるとは言い切れない。米自動車協会(AAA)は「感謝祭よりもさらに多くの人がクリスマスに旅行することが予想されている」と指摘。国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はCNNテレビに「感謝祭の時に見たものよりも、もっと大変なことになるかもしれない」とクリスマス後の再拡大に懸念を示した。

 各州ではクリスマス前に感染拡大を食い止めようと規制を強化し、ニューヨーク市では14日から店内飲食を再び禁止した。年末の書き入れ時の規制強化に飲食業界の落胆ぶりは激しく、日本食レストランの店主(38)は、「あと数カ月も資金がもたない。このままでは店を閉めるしかない」と話した。

 また、厳しい措置を取る州政府に対し、住民側の不満もたまっている。西部カリフォルニア州では今月初め、大半の地域で外出禁止令を再び発令したが、ニューサム知事が11月、家族以外との集会の自粛を呼びかけながら、自身はワインの名産地、ナパバレーの高級レストランで11人と食事していたことが報じられた。「市民に押し付けていることと、やっていることが違う」と反発が強まった。

 キリスト教徒の多い欧州各国もクリスマス期間中の感染対策は焦点で、英国やドイツは16日から規制を強化する。ドイツのメルケル首相は9日、「クリスマス前に多くの人と接触することで、祖父母と過ごす最後のクリスマスになってはならない」と切々と訴え、厳格な措置を取ることへの理解を求めた。フランスのマクロン大統領もテレビ演説で国民へのメッセージを発信し、クリスマスに向け「不要な移動をできるだけ控えるべきだ。責任感を持ってほしい」と訴えた。

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