ロシアのプーチン大統領(AP)
【モスクワ=小野田雄一】ロシアのプーチン大統領は8日、自国領土の割譲につながる行為を禁止した改正憲法の施行を受け、違反者に最大10年の禁錮刑を科す刑法改正案に署名し、成立させた。イタル・タス通信が伝えた。
今年7月に施行されたロシアの改正憲法では、領土割譲や割譲を呼びかける行為を禁じる条文が新設された。露上下院は同条文に対応する刑法改正案などを今月2日までに可決していた。
改正憲法、改正刑法とも「隣国との国境画定作業は除く」との例外規定を設けているものの、北方領土交渉への悪影響は避けられない。