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【ソウルからヨボセヨ】光州事件の面影残す旧庁舎 資料に感じた違和感

 韓国の左翼・革新勢力の政治的な“聖地”になっている光州市を久しぶりに訪れた。市民ぐるみの大規模な反政府民主化闘争で知られる光州事件から今年は40年ということで、光州にある「国立アジア文化殿堂」の招きで記念施設や文化イベントを見学した。

 文化殿堂は“市民軍”が武装して立て籠もった旧全羅南道庁の建物周辺に造られているが、道庁そのものは15年前に別の場所に移転している。そこで旧庁舎を記念館として保存し、事件当時の“弾痕”など雰囲気を再現しようと作業が進められていた。

 ところが建物は日本統治時代にできたもので文化財になっているという。道庁という過去の日本による支配の象徴(?)みたいな建物が、光州事件のおかげで幸いにも永久保存されたというわけだ。案内者は「当時では珍しい韓国人による設計だった」と説明していたが、最近の風潮でいえばこの設計者も“親日派”として糾弾されるのでは?

 提供された資料によると光州事件は「独裁政権と戦うアジア諸国の民衆と経験を共有する」とあり、光州は文化を通じたアジアの民主主義と人権のセンターになるのだという。この志は素晴らしい。ところが国際的関心の北朝鮮や中国の民主化や人権問題には触れないようにしているから、実に悩ましい。(黒田勝弘)

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