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「ジェンダーの平等」を平和構築の中核に 中満国連事務次長ら寄稿 

国連のアシパラ・ムサヴィ軍縮問題諮問委員会委員長(国連広報センター提供)
国連のアシパラ・ムサヴィ軍縮問題諮問委員会委員長(国連広報センター提供)
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 これらの問題への対処は「軍縮は暴力を予防し、終わらせる。軍縮は持続可能な発展を支える。軍縮はまさに私たちの価値観や原則に合致する」と語る国連事務総長の最優先課題だ。

 私たちは、政府や組織がジェンダーに基づく暴力という厄災に対処し、暴力という手段に根差すジェンダーの不平等を正すことに努力を集中できると信じている。ここに男女が等しく、紛争の予防・解決や平和と安全の構築に貢献できる4つの方法がある。

 第1に、すべての国家は武器が男女に及ぼす異なる影響に対処する軍備管理・軍縮政策をとるべきだ。たとえば、世界で流通する推定10億丁の火器の大半は非戦闘員の男性が所有する。家庭に銃がある場合、パートナーによる女性への暴力が致命的になる確率は、そうでない場合の5倍になる。

 第2に、女性は紛争予防や和平交渉、平和構築、武器管理・軍縮の専門分野で全面的に参加すべきだ。この分野に専念してきたプロの女性として、政策決定者で埋まった部屋で唯一の女性であるということがどんなものか、私たち2人はよく理解している。

 残念ながら国連での光景も勇気づけられるものではない。外交官が集まった昨年の軍縮と国際安全保障に関する国連総会の委員会で発言したのは、4人に3人の割合で男性だった。国家は国連内外で女性や若者など過少代表となっている人々が声をあげられるよう、あらゆる努力を傾けるべきだ。

 第3に、各国政府と国際機関は女性の市民組織や他の非政府組織とともに多様な同盟を形成すべきだ。平和構築を担う女性たちや女性の活動家は武器拡散と闘い、各地で社会を変えつつある。女性の活動は冷戦中の大気圏内核実験禁止や、2017年に採択された核兵器禁止条約への支持などで中心を担った。核兵器禁止条約の採択により、女性が主導してきた核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は同年、ノーベル平和賞を受賞した。

 第4に、武器や暴力の点で、データをより深く分解して女性と男性、女児と男児に経験の差があることを示す、より確固とした証拠が必要だ。これらの情報を集め、経験を共有すれば、各国政府や組織は平和と安定の課題に対して、よりよい対応を発展させられる。

 こうした混沌(こんとん)の今、ジェンダー平等を平和への取り組みの中核に据え、あらゆる人々の利益になる将来を構築するチャンスだ。これをつかみ、真の変化をもたらそう。

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