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中国医師ら6人に実刑 ヤミ臓器移植、事故負傷者らから摘出 手続き無視

 【北京=西見由章】臓器移植に関する正規な手続きを経ずに、交通事故の負傷者ら11人から肝臓や腎臓を違法に摘出したとして、中国の医師ら6人が懲役10月~2年4月の実刑判決を受けたことが分かった。中国のネットメディア、澎湃(ほうはい)新聞が27日までに伝えた。

 中国は2015年、ドナー(臓器提供者)の9割を占めていた死刑囚からの臓器移植を停止したとしており、一般のドナー不足は深刻な状況という。今回の事件は公立病院で臓器移植を担当する医師らが組織的に関与したとされ、中国で横行する“ヤミ臓器移植”の一端が明らかになった。

 報道によると、安徽省懐遠県人民病院の集中治療室(ICU)主任医師らは17~18年、事故の負傷者ら11人の家族に、国の補助金給付などを持ち掛けて臓器移植に応じるよう説得。江蘇省南京市の医師らが現場に駆け付け、救急車を装った車両の中で肝臓や腎臓の摘出手術を行ったという。

 中国では13年以降、ドナーと移植先のマッチングは正規の統一システム使用が義務化されている。臓器摘出手術に赤十字社スタッフの立ち会いも必要だが、今回の事件は一連の手続きがすべて無視されていた。

 事故で死去した母親が臓器摘出を受けたことに関して疑問を持った男性が、警察に通報して発覚した。ヤミ臓器移植には医師4人を含む医療関係者6人が関与しており、いずれも今年5月に起訴された。8月に安徽省の上訴審で、故意遺体損壊罪による実刑判決が確定していたという。

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