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【ロンドンの甃】英米関係に不吉な予兆

10月31日、ロンドンで記者会見するジョンソン英首相(ロイター=共同)
10月31日、ロンドンで記者会見するジョンソン英首相(ロイター=共同)

 「英国への電話は欧州の中で最後になるだろう」

 米次期大統領に就任する見通しのバイデン前副大統領が欧州の首脳と電話で会談した前日の9日。英政府関係者は、バイデン氏が英国の電話会談の順番を後回しにすると予想した。欧州連合(EU)との関係を重視するバイデン氏が、EUを離脱した英国との関係構築に消極的な姿勢を示すとみられていたためだ。

 しかし実際には、バイデン氏は10日の電話会談で、フランスやドイツなどの首脳より先に、ジョンソン英首相と話した。英メディアは、英国が欧州で最初に選ばれたのは「来年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国であるため」などと冷静に受け止めたものの、政府関係者は英国がないがしろにされなかったことに安堵(あんど)したという。

 ただ、英政府は会談の数日前に、ジョンソン氏のツイッターに掲載したバイデン氏への祝辞の画像にトランプ米大統領の名前をうっすらと残す失態を犯した。前代未聞のミスに「バイデン新政権との関係悪化の予兆では…」(英米問題の専門家)との声も上がった。

 英国とEUの自由貿易協定(FTA)交渉は難航し、決裂すればEU加盟国に経済悪化などの悪影響を与え、バイデン氏が英国に悪印象を持つ可能性も。英米関係の先行きが案じられている。(板東和正)

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