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韓国 米次期政権「クリントン3期目」を期待 対話再現を夢想

文在寅大統領(聯合=共同)
文在寅大統領(聯合=共同)

 【ソウル=桜井紀雄】米次期大統領に就任する見通しのバイデン前副大統領が外交トップの国務長官候補に指名したブリンケン氏は、北朝鮮を多国間協力による経済制裁で非核化に導く戦略を描いてきた。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、米次期政権でもトランプ大統領同様の米朝対話が続くことを期待しており、対北政策で米韓の温度差が露呈する可能性がある。

 「外交分野で豊富な経験を持ち、朝鮮半島問題にも理解が深い」。韓国外務省報道官は24日、ブリンケン氏をこう評し、米韓の連携に期待を示した。オバマ政権で国務副長官などを務めたブリンケン氏は、現在につながる対北制裁の設計図を描いた一人として知られる。常に制裁の徹底した履行を強調し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「最悪の暴君」とも批判した。

 バイデン氏自身、トランプ氏のトップダウン式の米朝対話を批判しており、制裁よりも南北協力に傾く文政権との違いは明らかだ。それでも文大統領は、トランプ氏の米朝対話が継承されるよう最善を尽くすと表明。韓国国会の外交統一委員長を務める与党議員は、バイデン政権が、対北問題の実質放置を意味するオバマ政権の「戦略的忍耐」ではなく、2001年までのクリントン政権での「対北積極関与政策に進む可能性が高い」との見方を示す。

 2期目のクリントン政権では、対話により北朝鮮を段階的に非核化に導く行程表「ペリープロセス」を準備し、当時のクリントン大統領の訪朝まで模索した。

 韓国の李仁栄(イ・イニョン)統一相は、いわば“クリントン3期目”としてバイデン次期政権がこの対話路線を引き継ぐことに期待を託し、対北政策を当時主導したペリー元米国防長官と18日にテレビ電話会談までした。だが、北朝鮮の核・ミサイルの脅威は当時とは比較できないほど高まっており、韓国内でも文政権の南北協力への傾倒に対する批判は多い。

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