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【特派員発】ロシア極東で「反プーチン」 知事逮捕で噴出 小野田雄一

ロシア極東ハバロフスクの地方庁舎前で、フルガル前知事の逮捕に抗議するデモを行う住民。4カ月連続でデモが続く異例の事態となっている=10月10日(小野田雄一撮影)
ロシア極東ハバロフスクの地方庁舎前で、フルガル前知事の逮捕に抗議するデモを行う住民。4カ月連続でデモが続く異例の事態となっている=10月10日(小野田雄一撮影)

 ロシア極東の主要都市ハバロフスク(人口約60万人)で、約4カ月にわたって反プーチン政権のデモが続く異例の事態となっている。7月にハバロフスク地方のフルガル知事(50)が治安当局に逮捕され、首都モスクワで収監されたことが発端だ。地元住民は「自分たちの代表が中央の専横によって奪われた」とみなし、プーチン大統領の築いた中央集権体制への反発を噴出させた。

「反プーチン」に転化

 ハバロフスク市中心部の地方政府庁舎前。デモ行進は毎週土曜日、ここを起点に行われてきた。独立系メディアの推計によると、知事逮捕直後の7月11日には2万5千人、18日には4万5千人が参加した。規模は縮小しつつも、抗議デモは今も続く。

 「フルガルを返せ!」「モスクワはわれわれを放っておけ」。当初はこうした反中央のスローガンが目立ったが、デモが明白な「反プーチン」に転化するのに時間はかからなかった。

 記者が現地を訪れた10月10日、デモ参加者らは「プーチンは人民に巣くうがんだ」「欧州は(対露)制裁を発動せよ」といったプラカードを掲げていた。反体制派指導者のナワリヌイ氏が毒殺未遂に遭った事件を意識してか「プーチンは全ての生ける者を殺す」とのスローガンまでみられた。

 老若男女の約1千人が「ロシアに自由を!」などとシュプレヒコールを上げて市中心部を練り歩く。通りがかりの多数の乗用車がクラクションを鳴らして応援の意思表示をし、道路に面したアパートの窓からは多くの人が「頑張れ!」と手を振った。地元住民の支持こそが長期デモの原動力となっている。

 「国内のテレビや(政権派の)新聞は、当局を怖がってデモを報じない。日本や世界にこの問題を伝えてほしい」。行進に参加した輸入業のステパンさん(57)は、記者にこう訴えた。

 この日は拘束劇にも遭遇した。デモ隊が庁舎前の広場に戻ると、重装備の機動隊が参加者らに襲いかかり、地面に引き倒すなどして25人を連行した。拘束される女性の悲鳴に「警察は国民の敵だ」「恥を知れ」といった怒号が重なり、一帯は騒然となった。

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