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「反トランプ」の声でバイデン勝利 慶応大・渡辺靖教授

 米大統領選での再選率は7割あるが、有権者はトランプ大統領に厳しい判断を下した。新型コロナウイルス問題への対応のまずさに加え、米国を束ねる民主的な価値や理念が壊されるという有権者の叫びが要因ではないか。バイデン前副大統領が勝ったというよりは「反トランプ」の声が勝ったということだろう。

 選挙戦略ではトランプ陣営が上手だった。識者から浮動票獲得が必要との指摘もあったが、同陣営は選挙に行かない保守層の掘り起こしを行った。大規模集会や戸別訪問の展開などバイデン陣営とは違った。大統領選の接戦や下院で民主党が議席を減らす見込みであることは、トランプ旋風が本物であることを示した。今後もトランプ旋風が政治に影響を及ぼすだろう。

 次期政権は、社会の融和を繰り返し訴え、新型コロナ対策を厳格に実行していく必要がある。ただ、分断や格差の課題は人種構成の変化など構造的な問題に起因していて、大統領が代わっても簡単に克服できる問題ではない。今の状況を悪化させないことが大事だ。

 対中政策では、地球温暖化や核不拡散などの国際問題で協力を引き出すために一定の妥協をせざるを得ない。中国もそこを狙って行動してくるだろう。

 また、大統領選での不正を訴えるトランプ陣営の法廷闘争は、州の権限をめぐる争いにもなる。相当のエネルギーと資金が必要で、共和党内にどこまで支援の声が広がるかが注目点だ。(聞き手 坂本一之)

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