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「歴史的功績を祝福」ジョンソン英首相らがバイデン氏称える 米英FTA交渉への影響に不安も

ジョンソン英首相=10月31日、ロンドン(ロイター)
ジョンソン英首相=10月31日、ロンドン(ロイター)

 【ロンドン=板東和正】米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が勝利したとの報道を受け、英国のジョンソン首相は7日、自身のツイッターで「歴史的功績を祝福する」とたたえた。「米国は私たち(英国)の最も重要な同盟国だ。気候変動や貿易、安全保障といった優先事項において緊密に協力することを期待している」とした。

 ラーブ英外相も同日、ツイッターでバイデン氏の得票数が歴代大統領選で史上最多だったことを受け、「歴史的な勝利」と投稿。「(バイデン氏が率いる)新たな政権と働けることを楽しみにしている」とした。敗北を認めない意向を強調している共和党のトランプ大統領については「(大統領選は)接戦で、トランプ氏は懸命に戦った」との発言にとどめた。

 一方、英国内では、バイデン氏の米大統領就任が、今年5月に開始した米英間のFTA交渉に影響を及ぼすとの懸念も広がっている。

 英紙テレグラフ(電子版)は今月7日、トランプ氏からバイデン氏への政権交代によって「(FTA交渉の進行が)遅くなる」と分析する国際貿易の専門家の発言を紹介した。英メディアによると、英国の欧州連合(EU)離脱を支持し、英国とのFTA交渉を前向きに進めてきたトランプ米大統領と異なり、バイデン氏はEU離脱に懐疑的でFTA交渉を優先しないとみられている。

 アイルランド系移民の子孫のバイデン氏は、1998年のベルファスト合意で終結したアイルランドと英領北アイルランドの紛争がEU離脱によって再燃することを懸念しているとの見方もある。

 ジョンソン英政権は今年9月、英国がEUから離脱する条件を定めた発効済みの離脱協定について、英EUが北アイルランド和平を維持するために決めた項目の一部を変更する法案を提出。EUは「国際法違反」と法案を批判したが、バイデン氏もジョンソン氏の動きを牽制(けんせい)した。バイデン氏はツイッターで「(北アイルランド和平が)EU離脱の犠牲になるのは許せない」と投稿。英国がベルファスト合意を尊重しなければ、米英のFTA協定は結べないとの考えを示した。

 バイデン氏は国益のために国際法違反もいとわないジョンソン氏の姿勢をトランプ氏と重ねて批判したことがある。英メディアによると、バイデン氏は昨年12月、「(ジョンソン氏は)トランプ氏のクローン」と表現した。

 ただ、英紙フィナンシャル・タイムズ(同)は、ジョンソン氏は環境問題やイラン核問題などでトランプ氏よりバイデン氏に近い考えを持っていると分析した。

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