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中朝国境の新大橋、北の接続道路ほぼ完成…貿易再開、コロナ沈静化待つ

2014年に完成していた中国東北部と北朝鮮を結ぶ「新鴨緑江大橋」の本体=22日、中国遼寧省丹東(西見由章撮影)
2014年に完成していた中国東北部と北朝鮮を結ぶ「新鴨緑江大橋」の本体=22日、中国遼寧省丹東(西見由章撮影)
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 中国東北部の遼寧省丹東と北朝鮮を結ぶ「新鴨緑江(おうりょくこう)大橋」の開通に向け、遅れていた北朝鮮側の取り付け道路の工事が進み、完成が近づいている。新型コロナウイルス問題で北朝鮮が対中国境を閉じ、中朝の貿易は大きく落ち込んだ。だがコロナ後の貿易拡大をにらみ、中朝は新たな物流インフラの整備を急ぎ始めたようだ。

 (丹東 西見由章)

本体は2014年に完成も… 

 中朝国境に架かる新鴨緑江大橋は、老朽化した「中朝友誼(ゆうぎ)橋」に代わるインフラとして2014年秋に本体が完成した。その後、北朝鮮側で滞っていた道路工事が昨年、ようやく始まった。中国側が資金を支援したもようで、国連安全保障理事会の対北制裁決議に抵触する可能性もある。

 昨年12月に盛り土の造成が終わっていた北朝鮮側の取り付け道路は、今月下旬の目視によると、舗装とガードレール状の柵がほぼ完成。道路と鴨緑江の支流が接近する地点は工事用フェンスで覆われているが、新しい大型施設が確認できた。岸壁建設工事が行われている様子もうかがえる。これらは通関施設の可能性がある。

平壌以外に防疫システムなく

 ただ、北朝鮮が新型コロナへの警戒態勢を解くには時間がかかりそうだ。丹東の貿易関係者は「年内の物流再開はないだろう。北朝鮮は平壌以外、防疫システムができておらず、コロナが拡散したら終わりだとの危機感が強い」と話す。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は今月5日、人民を総動員して経済再建にあたる「80日戦闘」の展開を決定した。北京の北朝鮮筋は「80日戦闘はコロナ対策の徹底のほか、経済の自力更生を図る意図もある。期間中、中国との往来再開はない」と指摘している。

 北朝鮮は新型コロナ発生後、中国からのツアー受け入れを停止している。中国側が運営する鴨緑江の遊覧船も、北朝鮮は川の中央線より近づかないよう要請するなど、いまも神経をとがらせている。

 遊覧船に乗って北朝鮮側を望んだが、全身を白い防護服で包んだ人物や、頭部までカーキ色の服で覆った警備要員などのほかに、人影は見当たらなかった。

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