PR

ニュース 国際

【世界の論点】豪中の対立、先鋭化

豪中関係が良好だった2014年11月、豪州議会で演説する中国の習近平国家主席=キャンベラ(ロイター)
豪中関係が良好だった2014年11月、豪州議会で演説する中国の習近平国家主席=キャンベラ(ロイター)

 貿易パートナーとして関係を拡大し中国の習近平国家主席が2014年にオーストラリアの議会で演説するなど、一時は蜜月時代を築いた豪中の関係が急速に悪化している。トランプ米政権と連携するモリソン豪政権が新型コロナウイルス発生をめぐる第三者調査を要求すると、中国が激しく反発。中国は豪州からの輸入を減らす措置で報復する一方、豪州は日米などとインド太平洋地域での連携強化を進めていて、対立が先鋭化する豪中関係の先行きは見えていない。

豪州

■無責任な対応 関係最悪に

 中国からの経済圧力にさらされるオーストラリアのメディアは、豪州産品の輸入制限など中国が繰り出す圧力措置を細かく報じ、その理不尽な行為や共産党政権が統制する同国の脅威について報じている。

 中国政府が中国内の紡績工場に豪州産綿花の使用中止を求めている動きが今月に入って明らかになると、豪メディアは両国の関係悪化による「次の犠牲者は綿花輸出になる」などと報じた。

 中国は、モリソン豪政権が4月に新型コロナウイルスをめぐる第三者調査を要求したことを機に、豪州にとって最大の貿易相手国である立場を利用して事実上の報復措置を強めている。報復の対象を石炭や綿花にも広げ、豪州経済にダメージを与えながらモリソン政権を追い詰めようとしている状況だ。

 豪紙オーストラリアン(電子版)は11日の論説記事で、「最悪の状態にある中国との関係」は、モリソン政権が新型コロナをめぐる第三者調査を求めたことに対する「中国の不合理で、無責任な対応」が主な原因だと非難した。

 同記事は、中国が豪州人作家らを拘束したことや、南シナ海における海洋進出などに触れながら、他国と同様に豪州は「中国の弱い者いじめや不品行」に立ち向かっているだけだと主張する。豪州の対中政策が突出した強硬姿勢でないことを指摘し、中国の不当な対応を批判した形だ。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ