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タイ政府、首都に非常事態宣言 抗議デモの参加者排除

15日、タイ・バンコクの首相府前で、デモ隊を排除するため整列する警官隊(AP=共同)
15日、タイ・バンコクの首相府前で、デモ隊を排除するため整列する警官隊(AP=共同)

 タイ政府は15日、首都バンコクに非常事態宣言を発令し、プラユット首相の辞任や王室改革を求めて首相府前で抗議活動を行っていた反政府デモの参加者を排除した。タイ国内では政権や王室に対する抗議が激化しており、排除によって反発が強まることは避けられない状況だ。

 バンコク市内では14日午後、約1万人が参加する抗議集会が行われ、参加者は2014年の軍事クーデター以来、権力を握るプラユット氏への批判などを展開した。警官隊とデモ参加者がもみあう場面もあった。

 一部の参加者は道路上に泊まり込みで抗議行動を継続。政府は「国家の安全が脅かされた」などと判断し、15日未明に非常事態宣言を発令した。宣言下では5人以上の集会が禁じられており、今後の集会開催も制限される見通し。警察当局は抗議活動の中心人物であるアーノン弁護士ら少なくとも20人を逮捕した。

 デモを主催した団体は「抗議活動は民主主義制度に基づく行為だ」との声明を発表し、デモ隊排除を批判した。

 タイの反政府デモは、政権批判の急先鋒(きゅうせんぽう)だった野党「新未来党」に解党命令が出た2月に始まり、7月中旬ごろから急速に拡大。批判の矛先はプラユット政権だけでなく、政治に影響力を持つ王室にも及んでいる。9月19日にはバンコクで軍事クーデター以降、最大規模となる5万人以上が参加する集会が開かれた。(シンガポール支局 森浩)

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