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米民主党、判事公聴会で攻めあぐね バレット氏は党派対立と距離

12日、米上院司法委員会の公聴会に出席するエイミー・バレット氏=ワシントン(ロイター=共同)
12日、米上院司法委員会の公聴会に出席するエイミー・バレット氏=ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が連邦最高裁判事にエイミー・バレット連邦控訴裁判事を指名した人事をめぐる上院司法委員会の承認公聴会は13日、大統領選を控えたトランプ氏の「駆け込み指名」に反発する民主党議員らがバレット氏を追及した。しかし、約11時間にわたったこの日のやり取りでは、党派対立から距離を置く立場を明確にした同氏を民主党が攻めあぐねる場面が目についた。

 バレット氏の人事が、上院の多数派を占める共和党が想定する11月3日実施の大統領選の前に承認されれば、最高裁判事(定員9人)の構成は保守派6人、リベラル派3人となる。

 このため上院民主党は、このままでは11月10日に最高裁で審議が始まる医療保険制度改革法(オバマケア)の是非をめぐる訴訟で同法の廃止につながる判断が下され、無保険者が増えて「数百万人が生死の危機にさらされる」(ダービン上院議員)と訴える。

 しかし、この日の公聴会でバレット氏は、オバマケアへの賛否に関し複数の議員から聞かれたものの直接答えず、言質を取られるのを巧みに回避した。

 一方、民主党の間では大統領選の結果が法廷闘争に持ち込まれた場合、バレット氏はたとえ最高裁判事に就任してもトランプ氏に有利な判断を下す恐れが強いため、審理に加わるのを自ら辞退すべきだとの主張が出ている。

 バレット氏は、同党のクーンズ議員から「審理を辞退すると確約するか」と聞かれた際、「私の高潔さを信頼してもらいたい」と答えた上で「大統領選の結果が法廷で争われることになれば、あらゆる側面から検討すると約束する」と表明し、辞退する考えはないことを示唆した。

 バレット氏の人事は、共和党議員による過半数の賛成で承認されることがほぼ確実視されている。

 このため民主党は、公聴会でバレット氏を厳しく追及して失言を引き出し、一部の共和党議員を翻意させて過半数割れに持ち込むか、同氏を支持した共和党議員らを11月の上院選で攻撃する材料に使うことを画策。しかし、公聴会での同氏の落ち着いた対応で、民主党の戦術は不発に終わる公算が大きくなってきた。

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