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ナゴルノ紛争が停戦合意 アゼルとアルメニア 露が仲介も残る火種

9日、モスクワ市内で会談するアゼルバイジャンのバイラモフ外相(左)、仲介役のロシアのラブロフ外相(中央)とアルメニアのムナツァカニャン外相(ロシア外務省提供、タス=共同)
9日、モスクワ市内で会談するアゼルバイジャンのバイラモフ外相(左)、仲介役のロシアのラブロフ外相(中央)とアルメニアのムナツァカニャン外相(ロシア外務省提供、タス=共同)

 【ハバロフスク(ロシア極東)=小野田雄一】南カフカス地方の旧ソ連構成国、アゼルバイジャンとアルメニアの係争地、ナゴルノカラバフ自治州をめぐる紛争で、両国の外相はロシアの首都モスクワで協議を行い、10日正午(日本時間同日午後5時)から停戦することで合意した。両国は和平に向けた対話を開始することでも一致。協議を仲介したラブロフ露外相が10日、発表した。

 9月27日に始まった戦闘では、これまでに双方で兵士・民間人の少なくとも420人以上が死亡。1994年の停戦以来、最大規模の衝突となっていた。

 停戦合意により、被害の拡大はひとまず避けられる見通しとなったが、両国の根本的な対立が解消されたわけではなく、停戦が維持されるか否かは予断を許さない状況だ。

 ラブロフ氏によると、停戦は捕虜交換や遺体引き渡しなど人道的観点に基づくもの。具体的な停戦の条件などは今後の追加協議で引き続き検討するとしたほか、両国が和平に向けた対話を開始することも定められた。イタル・タス通信によると、協議は9日から10日未明まで10時間以上にわたり続いた。

 アゼルバイジャンは、問題の根本解決にはアルメニア側が同自治州の実効支配をやめて退去することが必要だ-とする立場を崩していない。アルメニア側は退去には応じない構えで、停戦発効直前の10日午前も、両国は相手側からの攻撃を発表し、非難合戦を繰り広げた。

 一方、アルメニアと軍事同盟を結び、アゼルバイジャンとも良好な関係を持つロシアは苦しい立場にあった。しかし今回、国際社会からの停戦要求を無視する形で続いていた戦闘に一定の歯止めをかけたことで、ロシアは自らの勢力圏とする南カフカスにおける影響力を改めて示した。

 同自治州では旧ソ連末期、多数派のアルメニア系住民がアルメニアへの帰属変更を求めアゼルバイジャンと対立し、計数万人が死亡する紛争に発展。ロシアの支援を受けたアルメニア側が実効支配を確立した状態で94年に停戦となった。

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