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ナゴルノカラバフ衝突、露が当事国を対話に招待 主導権確保へ

アルメニアとアゼルバイジャンの係争地、ナゴルノカラバフ自治州で続く両国の衝突(ロイター)
アルメニアとアゼルバイジャンの係争地、ナゴルノカラバフ自治州で続く両国の衝突(ロイター)

 【モスクワ=小野田雄一】南カフカス地方の旧ソ連構成国、アルメニアとアゼルバイジャンの係争地、ナゴルノカラバフ自治州で続く両国の衝突で、ロシアのプーチン大統領は、両国の外相を9日にモスクワに招く。露大統領府が8日深夜に発表した。

 ロシアは仲介役を果たすことで、自国の勢力圏とみなす南カフカスでの主導的地位を維持する思惑とみられるが、両国が応じるかどうかは明らかになっていない。

 露大統領府によると、プーチン氏は、アゼルバイジャンのアリエフ大統領、アルメニアのパシニャン首相と電話会談を行い、捕虜交換や遺体返還のための停戦を提案する。

 「この問題を協議するため、露外務省を仲介役として両国外相を9日にモスクワに招待している」としている。実現すれば、9月27日の戦闘開始以来、初の両国の直接対話となる。

 ロシアや欧米諸国は即時停戦を求めているが、アゼルバイジャンと同国を支援するトルコは、停戦には自治州を実効支配するアルメニア側の退去が必要だと主張。アルメニア側は徹底抗戦の構えで、両国の立場は鋭く対立している。

 一方、スイスのジュネーブでは8日、両国和平に向けた調停組織の共同議長国である米仏露3カ国の非公開協議が行われた。アゼルバイジャン外務省は協議にバイラモフ外相が参加すると表明。アルメニアは出席を否定した。イタル・タス通信によると、協議は同日深夜まで続いたとみられ、内容や成果は9日未明時点で明らかになっていない。

 インタファクス通信によると、露主導の軍事同盟で、アルメニアも加盟する「集団安全保障条約機構」(CSTO)のザシ事務局長は8日、「アルメニアの主権が脅かされたり、侵攻を受けたりした場合、軍事支援に乗り出す」と述べた。軍事介入の可能性を示唆することで、アゼルバイジャン側を牽制(けんせい)する思惑があるとみられる。

 ただ、ロシアは武器輸出などを通じアゼルバイジャンとも良好な関係を持つ。ロシアは、アゼルバイジャンとの関係悪化や北大西洋条約機構(NATO)の一員のトルコとの衝突の懸念から、原則的に対話での問題解決を目指す意向だ。

 今回の衝突では、アルメニア側はこれまでに兵士350人と民間人20人が死亡したと発表。アゼルバイジャンは民間人31人が死亡したとする一方、兵士の被害は公表していない。

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