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【台湾有情】日本人校長の子孫探す経営者 「精神伝えたい」

 台湾の企業家で、合璧工業グループの創業者、81歳の●(=擔のつくり)其力(せん・きりき)氏は数年前、母校の彰化師範大学付属工業高校(1938年創設、旧名・彰化工科学校)の日本人校長の子孫を探し始めた。

 自らが空調関連部品の製造で成功したのは「従業員を家族のように大事にする」「社会奉仕」という日本式の企業管理理念を導入したからだと考えている。

 ●(=擔のつくり)氏が学校に通った50年代、台湾はすでに中国国民党の支配下にあったが、学校には日本統治時代のカリキュラムが残されており、日本教育を受けた教師から「勤勉」「滅私奉公」「感謝の心」といった精神を教わったという。

 日本人が彰化にこの学校をつくらなければ、「自分の成功はなかった」と考えた●(=擔のつくり)氏は、横浜にあるグループ子会社のスタッフらの協力で、紆余(うよ)曲折の末、初代校長の坂本喜章の孫と、2代目校長の川島一二(かずじ)の孫を愛知県と千葉県でそれぞれ探し出した。

 昨年末、日本に赴き、校長の墓参りをし、孫らとの交流を通じて、当時の日本人教育者の考え方と思いを詳しく知ることができた。母校に寄付して2人の校長を顕彰する石碑も建てた。コロナ禍が落ち着いたら、孫家族らを招待して、除幕式を開く。●(=擔のつくり)氏は「日本の文化と精神を台湾の次の世代に伝えたい」と話している。(矢板明夫)

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