PR

ニュース 国際

コロナで需要減、毒殺で欧米と対立 露の天然ガス戦略暗雲

 脱原発の政策上、天然ガスが必要な独政府は建設凍結に慎重姿勢を示すが、独政界内にも凍結論はあり、ロシアの危機感は強い。実際、露外務省のザハロワ報道官は9月23日、「米国の狙いは高価な自国産ガスによる欧州市場の支配だ」と欧州に警鐘を鳴らした。

 さらに、ロシアは1月、トルコと結ぶパイプライン「トルコストリーム」を稼働したが、8月に黒海のトルコ沖で推定埋蔵量3200億立方メートルの同国史上最大のガス田が発見された。トルコは23年にも採掘を本格化させる構えで、トルコ向け輸出や価格への影響は避けられない見通しだ。

 欧州がガス輸入先の多角化を進めていることや、環境負荷のより低いエネルギーの利用拡大、ガス産出国の増加などで、現在約4割を占めるロシア産ガスの欧州シェアは中長期的に低下していくとみられている。

 ロシアにとってガスは外交資源でもあり、シェア低下は国際的影響力の低下に直結する。こうした中、ロシアは昨年末、今後も需要増が予測される中国向けパイプライン「シベリアの力」を稼働。アジア向けに北極圏の液化天然ガス(LNG)開発も進めるなど、販路拡大を急いでいる。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ