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コロナ「第2波」に欧州苦悩 経済復興途上、再規制に市民反発

 【パリ=三井美奈、ロンドン=板東和正】欧州諸国に新型コロナウイルス感染の「第2波」が押し寄せている。フランスやスペインは飲食店の営業規制といった対策に乗り出したが、今年春の「第1波」で落ち込んだ経済の復興に取り組むさなかだけに反発も強い。第1波に比べて死者数が抑えられている事情もあり、難しいかじ取りが続く。

 スペイン政府は先週、首都マドリードの一部で行われていた移動制限を全域に広げるよう自治体に勧告した。飲食店についても、客数を定員の半分以下に抑えるよう求めた。これに対し、「どうやって生活すればいいのか」と訴える住民が抗議運動を起こし、警察ともみあいになった。

 フランス政府も先週、南部マルセイユで飲食店の営業停止を命令。28日からは、パリで午後10時以降のバー営業が禁じられ、スポーツ施設も閉鎖になった。マルセイユでは市長が「中央政府の措置は一方的」と批判の声をあげ、飲食店主らが抗議デモを行った。

 フランスでは週100万件の大量検査が行われている。新規感染者は40歳未満で急増しており、無症状者が多い。入院患者は3月のピーク時の8分の1程度だが、増加傾向にある。

 英政府は今月24日から、ロンドンを含むイングランドのパブやレストランなどの営業時間を午後10時までに制限。密集状態になりやすい立ち飲みも禁止した。ロンドンでのイベントの延期や中止も相次いでおり、大みそか恒例の花火大会も取りやめになる見通しだ。英政府がロンドンなどのパブやレストランについて2週間の休業を検討しているとの報道もある。

 一方、欧州連合(EU)の欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、9月28日までの1週間に確認された欧州での死者数は1日当たり約597人で、約4千人に上った春に比べて少ない。英イースト・アングリア大の疫学専門家は英メディアに、英国などでの状況は「今後の数カ月間、厳しいものになる」としつつ、「春ほど悪くなることはないだろう」と予想している。

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