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アゼルバイジャンとアルメニア、戒厳令導入 大規模戦闘で死傷多数

アゼルバイジャンとアルメニア両国の紛争地で大規模戦闘が起きた=27日、アゼルバイジャン西部ナゴルノカラバフ自治州(AP)
アゼルバイジャンとアルメニア両国の紛争地で大規模戦闘が起きた=27日、アゼルバイジャン西部ナゴルノカラバフ自治州(AP)

 【モスクワ=小野田雄一】南カフカス地方の旧ソ連構成国、アゼルバイジャンとアルメニアは27日、両国間の紛争地であるアゼルバイジャン西部ナゴルノカラバフ自治州で大規模戦闘が同日起きたことを受け、ともに戒厳令の導入を決定した。イタル・タス通信によると、アルメニア側は兵士16人が死亡し、100人超が負傷したと発表。アゼルバイジャン側は民間人19人が負傷したとしている。

 両国は「相手が攻撃を仕掛けた」と主張。互いに軍事施設への砲撃などを行った。アルメニアはアゼルバイジャン側のヘリコプターや戦車、無人機を撃破したと発表。アゼルバイジャンは同自治州の複数拠点を占領したとしているが、アルメニア側は否定している。

 同日、アゼルバイジャンの友好国トルコは同国への支援を表明。アルメニアの同盟国で、アゼルバイジャンにも影響力を持つロシアは双方に自制を求めた。また、ロシアとトルコは電話で外相会談を行い、情勢安定化の必要性を確認した。欧州安全保障協力機構(OSCE)や欧州連合(EU)も即時停戦を求めた。

 両国間では7月にも、同自治州とは別の地域で少なくとも20人が死亡する戦闘が発生した。対立激化の背景には、原油価格下落や新型コロナウイルスによる経済低迷などで双方の国民の不満が強まっていたことがあるとの分析も出ている。

 同自治州では旧ソ連末期、多数派のアルメニア系住民がアルメニアへの帰属変更を求めてアゼルバイジャンと対立し、両国で数万人が死亡する紛争に発展。ロシアの軍事支援を受けたアルメニア側が同自治州の実効支配を確立した状態で1994年に停戦となった。停戦後も衝突が散発し、2016年4月には少なくとも計数十人が死亡する衝突が発生していた。

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