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ワクチン承認「科学」前提 製薬9社声明、早期開発の政治圧力に対抗

 米東部メリーランド州にある食品医薬品局(FDA)本部=8月29日(ロイター=共同)
 米東部メリーランド州にある食品医薬品局(FDA)本部=8月29日(ロイター=共同)

 【ワシントン=塩原永久】新型コロナウイルスのワクチン開発を手がける欧米の製薬会社9社は8日、安全性と有効性を検証する科学的な手続きを前提として開発に取り組むとの共同声明を発表した。トランプ米大統領が大統領選前の完成を促しているほか、各国で開発競争が過熱しているため、早期開発を求める政治家からの圧力をかわす狙いがあるとみられる。

 声明を出したのは米ジョンソン・エンド・ジョンソンやファイザー、メルク、英アストラゼネカ、グラクソ・スミスクライン、仏サノフィなど。

 声明は、開発中のワクチンの承認を各国の規制当局に求めるにあたり、「科学的プロセスの公正性を順守する」との誓約を掲げた。接種に際しては安全を最優先すると強調している。

 臨床試験(治験)で最終となる第3段階では、厳格な検証手続きのもとでワクチンの安全性と有効性が確認できるまでは、当局に承認を求めないとした。

 トランプ氏は以前、ツイッターへの投稿で、ワクチン完成を11月3日の大統領選以降に遅らせようとたくらむ勢力が米食品医薬品局(FDA)内にいると主張し、早期のワクチン認可を促す圧力をかけていた。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、治験の第3段階には世界で9つのワクチン候補が進んでいる。ロシアが8月に国産のワクチンを承認したほか、中国は年内の実用化を目指しており、国威をかけた競争となっている。

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