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露極東で第二次大戦終戦記念行事 “対日勝利”強調

3日、北方領土の国後島・古釜布で第2次大戦終結の日の式典で行進するロシア軍兵士ら(島民提供、共同)
3日、北方領土の国後島・古釜布で第2次大戦終結の日の式典で行進するロシア軍兵士ら(島民提供、共同)

 【モスクワ=小野田雄一】ロシア極東サハリン州やロシアが実効支配する北方領土などで3日、第二次大戦の終戦を記念する行事が行われた。露政府は今年、第二次大戦の終戦日を従来の2日から、旧ソ連時代に「対日戦勝記念日」が祝われた3日に変更。行事でも、対日戦で勝利したとの立場が強調された。

 露極東メディアによると、北方領土・国後(くなしり)島では地元当局者や対日戦に従軍した退役軍人、地元住民らが記念式典や行進を実施。北方領土を事実上管轄するサハリン州の州都ユジノサハリンスクでも800人が行進した。参加した退役軍人は「同胞の血が流れた島を(日本に)売り渡してはならない」と述べた。

 終戦日の変更には、旧ソ連時代に郷愁を抱く保守層への支持拡大、3日を「抗日戦争勝利記念日」とする中国と足並みをそろえる思惑などが指摘されている。

 一方、露国防省は2日、旧ソ連が第二次大戦の末期に旧満州(現・中国東北部)や北方領土などに侵攻した際の作戦書や報告書など未公開文書を掲載したウェブサイトを開設した。サイトは日本軍の行為を「蛮行」として記す一方、旧ソ連の赤軍は解放軍だったと強調。効力が残っていた日ソ中立条約を一方的に破って行われた旧ソ連の対日参戦を正当化した。

 経済低迷などで支持率が低下しているプーチン政権は「第二次大戦の戦勝国」の立場を強調し、国民の愛国心に訴えて求心力を回復させる姿勢を強めている。大戦終結日の変更やサイトの開設もこうした戦略の一環だとみられる。

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