PR

ニュース 国際

香港脱出失敗 台湾への密航ルートは困難に 「現代版イエローバード作戦」機能せず

 天安門事件後、香港を拠点に展開された、民主活動家らの中国脱出作戦は「イエローバード作戦」と呼ばれた。

 「蟷螂(とうろう)、蝉(せみ)を窺(うかが)い、黄雀後に在り」という中国の故事に由来。カマキリ(中国政府)がセミ(学生たち)を狙っているが、カマキリの裏をかくのが、黄雀すなわち香港のグループだ。

 作戦に関わった香港の民主派メンバーは「(当局から追われる人々が)中国大陸から香港へ逃れてくるのが大変な時代だったが、今は香港から海外へ脱出するのが非常に難しい」と指摘し、現代のイエローバード作戦はまだ機能していないとの見方を示す。

 中国系香港紙、文匯報などによると、中国当局に拘束された12人(女性1人)は16~33歳で、このうち5人が学生。国安法違反(外国勢力との結託)の疑いで逮捕された民主活動家の李宇軒氏や、昨年の反政府デモで爆弾の製造に関与した男女、暴動罪などで起訴された若者らが含まれている。

 国安法の最高刑は終身刑で暴動罪は禁錮10年だ。警察当局による民主派勢力への締め付けが強まる中、保釈が認められても、いつ再拘束されるか分からない。

 文匯報は「10人以上で密航を企てるのは非常に珍しい。ハイリスクを冒さなければならないほど、切羽詰まっていたためだ」との見方を示している。

 密航には犯罪組織が関与するケースが多い。香港メディアによると、警戒が厳しくなった最近、香港から台湾までの密航のアレンジ料が急騰し、一人50万香港ドル(約680万円)以上という。12人が支払っていたのかは分かっていない。

 12人は中国広東省深●(=土へんに川)の拘置施設に収容され、取り調べを受けている。不法越境罪の最高刑は1年未満の懲役刑。国安法違反の疑いで逮捕された李氏の場合、中国側で捜査が継続される可能性も取り沙汰されている。

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ