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険しいトランプ氏再選の道 コロナなど「3大危機」の処方箋がカギ

21日、米バージニア州で演説するトランプ大統領(ロイター)
21日、米バージニア州で演説するトランプ大統領(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選で劣勢に立たされているトランプ大統領が再選への手掛かりをつかめるかは、24日開幕した共和党全国大会で、米国が現在直面する「新型コロナウイルス禍」「景気後退」「都市部での治安悪化」という3大危機をどう克服し、米国を立て直していくかについて、説得力のある展望を有権者に提示できるかにかかっている。

 トランプ氏はこの日、大統領候補に指名された直後の演説で「米国は中国から疫病が来た以前の状態に向けて回復していくのだ」と言明し、会場の共和党関係者から喝采を浴びた。

 米国で新型コロナによる死者は17万5000人を超えた。今年初頭まで続いていた空前の好景気はもはや昔話だ。黒人暴行死事件を受けた人種差別解消運動は過激勢力による「警察解体」などの訴えにすり替わり、東部ニューヨークなど全米の大都市では凶悪犯罪が一気に増加している。

 トランプ政権は新型コロナ禍を受け、ウイルス発生国である中国への不信を決定的に深め、ハイテクや軍事、人権などあらゆる分野で中国と全面対決していく立場を固めた。

 中東ではイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)との歴史的和解を仲介したほか、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)最高指導者の殺害作戦に成功するなど、外交・安全保障分野では評価できる実績を残している。

 しかし、目下の「3大危機」で健康と生活、安全が脅かされている米有権者にとり、外交・安保は誰に投票するかを判断する際の決め手にはなりにくい。

 新型コロナのワクチン・治療薬の開発や景気回復について具体的な見通しが立てば、有権者の意識は劇的に変わるはずだ。その意味で、政権が23日に発表した回復患者の血漿(けっしょう)の緊急使用許可のほか、最近の株価や雇用の回復は一定の追い風になる可能性があるだろう。

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