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北朝鮮、弾道ミサイルは日本照準 ほぼ全土を射程に

3月に行われた戦術誘導兵器の模範射撃。金正恩朝鮮労働党委員長が視察した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
3月に行われた戦術誘導兵器の模範射撃。金正恩朝鮮労働党委員長が視察した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮は2005年2月に核保有を宣言。06年10月に初めて強行して以来、17年までに計6回の地下核実験を行っている。保有している核弾頭は少なくとも10~20発とされ、最大60発との推定もある。18年に「核兵器開発は実現した」とし、北東部豊渓里(プンゲリ)の核実験場の坑道を爆破した。

 核の運搬手段として、北朝鮮は日本のほぼ全域に届く中距離の「ノドン」を配備しているほか、米領グアムを狙う「ムスダン」など多様な弾道ミサイルを保有している。

 17年11月には全米を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射実験に成功したと発表。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「国家核戦力完成」を宣言した。

 北朝鮮は日本と韓国はもちろん、今や米国までを核攻撃の射程範囲に収めている。

 それだけでなく、昨年10月には新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」型の発射実験をし、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させるなどしており、日本はSLBMによる核攻撃の脅威にもさらされている。

 金正恩氏は先月27日、朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定締結から67年を迎えた記念日の演説で、北朝鮮が「核保有国」であることを踏まえ、「核抑止力により、わが国家の安全と未来は永遠に堅固に保証される」と主張。「頼もしく効果的な自衛的核抑止力により、この地にもはや戦争という言葉はない」と強調した。

 金正恩氏は18年6月の初の米朝首脳会談で、朝鮮半島の完全非核化を盛り込んだ「シンガポール共同声明」に署名した。だが、米朝交渉はその後、停滞と決裂が続いている。昨年12月には「重大な実験」を行ったと発表した。

 金正恩氏は米国などの脅威に対する「抑止力」としての核保有であることを強調している。しかし、北朝鮮が核を保有し、日本に照準を合わせた核ミサイルを配備しているのは現実だ。最高指導者の判断一つで、北朝鮮の核が日本にとって単なる脅威ではなく、実際に使用されうる段階に来ている。

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