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バイデン氏、副大統領候補発表を延期 人選で内部対立か

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 【ワシントン=黒瀬悦成】11月の米大統領選で民主党候補指名を確実にしているバイデン前副大統領は、今週予定していた副大統領候補の発表を来週に延期した。複数の米メディアが報じた。バイデン氏は当初、「今月1日に副大統領候補を発表する」としていたが、民主党やバイデン陣営の内部で人選をめぐる対立が激化していることが遅れの原因になっているとの見方が広がっている。

 副大統領候補の選考は最終段階に入ったとされ、カマラ・ハリス、エリザベス・ウォーレン、タミー・ダックワースの各上院議員とカレン・バス下院議員、スーザン・ライス元国連大使の女性5人が有力との見方が支配的だ。特にハリス氏は、バイデン氏が資質を評価する発言をしたことから最有力と目されてきた。

 しかし複数の米メディアは最近、陣営の副大統領選考委員会の幹部がハリス氏について「党候補指名争いの討論会でバイデン氏を罵倒したことを反省していない」「自身が大統領になりたい気持ちが強く、野心的すぎる」「人の神経を逆なでしやすい」と評していると相次いで報道。これにより「ハリス氏本命説」は一時後退する形となった。

 一方で、民主党や陣営の反ハリス氏派が代わりに推しているのが、同氏と同じ黒人で西部カリフォルニア州選出のバス氏だ。

 ハリス氏は党主流派に近く、同州司法長官でもあったことから、黒人暴行死事件を受けた差別解消・反警察運動の盛り上がりで発言力を増す党内の急進左派からの受けは良くない。これに対しバス氏は急進左派からの支持があり、本選に向けて党内の左派と、バイデン氏を支持する穏健派を束ねるには適任というのがバス氏支持派の主張だ。

 ところが、バス氏に関しては1970年代に親キューバ系左翼系団体に加わってキューバに何度も渡航。フィデル・カストロ元国家評議会議長が2016年に死去した際は「キューバ国民にとって多大な損失だ」と弔意を示していた。

 このため、バス氏が指名された場合、大統領選の激戦州である南部フロリダ州の有力な票田である、反カストロ意識が強い亡命キューバ人社会の反発を買うのは確実で、陣営の選挙戦略にも影響しかねない。

 このほか、ウォーレン氏については「バイデン氏と相性が悪い」、ダックワース氏は「地味すぎる」、ライス氏は「政治家の経験がなく、知識が外交に偏っている」と評され、いずれも「帯に短したすきに長し」の状態となっている。

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