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【ソウルからヨボセヨ】死して語らしむ

13日、ソウルに設けられた「朝鮮戦争の英雄」と呼ばれる元韓国軍人、故白善●(=火へんに華)氏の祭壇を訪れる市民ら(共同)
13日、ソウルに設けられた「朝鮮戦争の英雄」と呼ばれる元韓国軍人、故白善●(=火へんに華)氏の祭壇を訪れる市民ら(共同)

 韓国で今月、2人の著名人が亡くなった。一人は朝鮮戦争の激戦地で指揮をとった白善●(ペク・ソニョプ)元合同参謀会議議長。もう一人は女性秘書へのわいせつ行為、セクハラ疑惑で自ら命を絶った朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長だ。

 白氏には20年前、インタビューしたことがある。ブッシュ(子)元米大統領が2002年に訪韓した際、北朝鮮との軍事境界線に近い都羅山(トラサン)での行事で再会し、「久しぶりですね」と声をかけてくれた。

 救国の英雄として知られた白氏だが、葬儀は質素で、軍や米韓連合軍の関係者に見守られ、中部・大田(テジョン)の国立墓地に埋葬された。「国民葬にすべきだ」という意見は通らず、全国で有志が献花台や焼香場を設け冥福を祈った。ソウル市中心部の光化門(クァンファムン)広場の献花台には市民が列をなし、遺影に敬礼する高齢男性もいた。功績と人徳を感じた。

 一方の朴氏は「人権派」「市民と歩む市長」を強調し、慰安婦関連の行事や集会でよく姿を見た。女性の人権保護を主張していたが、実は「女性の敵」であった疑いは拭いきれない。韓国では朴氏関連の報道が続いている。

 国を守り99歳で天寿を全うした白氏と、人権を訴えつつも後味の悪さを残した朴氏。偶然、同じ日に死去が公表された2人から、人生の最期というものを考えさせられた。(名村隆寛)

●=火へんに華

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