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【ロンドンの甃】パブ再開、孤独を癒やす人々

営業再開したロンドンのパブで、ビールを楽しむ人々=4日(ロイター)
営業再開したロンドンのパブで、ビールを楽しむ人々=4日(ロイター)

 今年初めに近所でよく見かけたお年寄りを久々に目にする-。新型コロナウイルス流行が小康状態となり、今月4日からパブやレストランが営業再開してから、そんなことが増えた。

 自宅近くのレストランの奥の席にいつも一人で座っていたおじいさん。パブでビールを飲みながら若者たちに話しかける老婦。しばらく姿を消していた「見慣れた光景」が戻ってきて何だかホッとする。でも、本当に安堵(あんど)したのは彼らの方かもしれない。

 「新型コロナに感染するより先に、毎日寂しくて死んじゃいそうだったよ…」

 パブ通いが日課という知人の高齢女性が先週、そう話していた。一人暮らしで身寄りがない彼女にとってパブは多くの人と交流して孤独を癒やせる「唯一の居場所」だったらしい。

 英国は2018年に世界で初めて、内閣に孤独担当大臣のポストを創設し、国民の孤独解消を政策課題として取り上げている。しかし、新型コロナの影響で外出することのできない独居老人の孤独を和らげる効果的な対策は講じられていなかったようだ。外出制限中、多くの高齢者が行き場所を失い、精神的に追い詰められたと聞く。

 彼らの憩いの場が再び閉鎖されないように、新型コロナ感染の「第2波」が起きないことを願っている。(板東和正)

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