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AIIB、現職の金立群総裁が続投へ 28日から年次総会

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 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)が28日から年次総会を開く。それに合わせて次期総裁の選挙が行われ、現職の金立群(きん・りつぐん)総裁の続投が決まる見通しだ。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を資金面で支える姿勢が維持される。設立時に57カ国だった加盟国は100カ国・地域を超えるなど、AIIBの規模は拡大した。一方、新型コロナウイルス流行後に米中対立は先鋭化しており、AIIBを取り巻く環境は大きく変化している。(北京 三塚聖平)

 年次総会は28~29日に開かれる。新型コロナの流行を受けてオンライン形式をとる。昨年の会場はルクセンブルクで、アジア以外では初の開催だった。

 次期総裁選は28日の理事会で行われる予定だ。中国側が金氏を次期総裁の候補者として指名しており、2期目に入るのは間違いないとみられる。総裁の任期は5年で、新たな任期は来年1月16日に始まる。金氏は、中国の財政次官やアジア開発銀行(ADB)副総裁を歴任し、AIIBの開業当初から総裁を務める。

 2016年1月の開業から4年が過ぎ、AIIBによると、メンバーは102カ国・地域にまで増えている。アフリカや南米などアジア域外にも加盟国を広げているが、中国は今も25%を超える議決権比率を持つ。事実上の拒否権を握る構図は変化していない。

アジアインフラ投資銀行(AIIB)の金立群総裁=2017年6月17日、韓国・済州島(河崎真澄撮影)
アジアインフラ投資銀行(AIIB)の金立群総裁=2017年6月17日、韓国・済州島(河崎真澄撮影)
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 現在、AIIBは新型コロナへの対応を強化している。中国国営新華社通信によると、パキスタンやインド、インドネシア、ジョージア(グルジア)などの感染症対策事業に緊急融資を行っている。年次総会でも新型コロナ対応が重点のひとつになるとみられる。

 一方、コロナ後にAIIBをめぐる国際環境は激動している。トランプ米政権が5月に議会へ提出した対中戦略をまとめた報告書では、中国が「一帯一路」を通じて「国際規範を作り変えようとしている」と批判した。AIIBは国際金融機関の看板を強調するが、中国では同構想を資金面で支えることが期待される。AIIB参加を先進7カ国(G7)で最初に表明した英国の対中関係も、香港問題をめぐり急速に悪化している。

 ■アジアインフラ投資銀行(AIIB)

【発足】2015年12月。16年1月に開業
【加盟国・地域】102(設立時は57)
【本部】中国・北京
【総裁】金立群氏(中国の財政次官など歴任)
【年次総会の開催場所】
16年/中国・北京
17年/韓国・済州島
18年/インド・ムンバイ
19年/ルクセンブルク
20年/オンライン上で開催

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