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文政権支持率が低下 韓国二大都市首長の性的疑惑が直撃

20日、ソウルの韓国大統領府で会議を開いた文在寅大統領(聯合=共同)
20日、ソウルの韓国大統領府で会議を開いた文在寅大統領(聯合=共同)

 【ソウル=名村隆寛】今月、自殺した首都ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長による女性秘書へのセクハラ疑惑など、韓国で主要都市の首長による性的なスキャンダルが続いている。いずれも与党「共に民主党」に所属する人物だ。政府・与党への打撃は少なくなく、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率も下がり続けている。

 朴氏は9日に遺書を残して失踪し、10日に市内の山中で遺体で発見された。セクハラ被害を受けたという元秘書が8日に朴氏を告訴しており、これを苦にした自殺とみられている。

 朴氏は生前、人権派弁護士として知られ、慰安婦問題をめぐる日本大使館前での抗議集会にも参加。「女性の人権」を尊重する市長を標榜(ひょうぼう)していた。ところが、その「女性の味方」が4年以上にわたりセクハラを続け、しかも、元秘書は所属部署の異動を希望しても許されなかったという。

 元秘書の弁護人は記者会見で、セクハラ行為の具体例を挙げており、韓国では死後10日が過ぎても、連日、朴氏の疑惑に関する報道が続いている。世論の見方の多くは、女性の人権を強調していた朴氏に対し「偽善」と批判的だ。

 韓国ではソウル市以外に、中部・忠清南道のアン・ヒジョン前知事が性的暴行で秘書から告発され2018年に辞任し、実刑判決を受けた。今年4月にはソウルに次ぐ第2の都市、釜山市の呉巨敦(オ・ゴドン)市長(同)が市の女性職員へのセクハラ疑惑で辞任したばかりだ。韓国では二大都市で市長がセクハラの汚名を被るという前代未聞のことが起きている。

 与党系市長による性的スキャンダルの続出は、清潔さをアピールする文在寅政権の印象にも影響を及ぼしているようだ。世論調査会社、リアルメーターが20日に発表した先週(7月13~17日)の文大統領の支持率は前週より3・9ポイント下がり44・8%で、不支持(51%)を下回った。支持率は文大統領の側近、チョ・グク前法相の家族らの不正疑惑が浮上した昨年10月以来の低さとなった。

 調査は朴氏の告別式と秘書の弁護人の会見が行われた期間に行われた。聯合ニュースなどは、朴氏の問題が支持下落と不支持上昇に影響したとみている。元慰安婦の支持団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)や、その前理事長で現在、与党議員の尹美香(ユン・ミヒャン)氏による寄付金流用疑惑も重なり、道徳や倫理に反する疑惑が文政権の悩みの種となっている。

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