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「香港の気持ち知って」 デモの歌作曲の音楽家が新曲の日本語版

ショッピングモールで香港の植民地の旗を振り、デモのテーマソング「香港に栄光あれ」を歌う人たち=5月29日、香港(AP)
ショッピングモールで香港の植民地の旗を振り、デモのテーマソング「香港に栄光あれ」を歌う人たち=5月29日、香港(AP)

 【香港=藤本欣也】香港で昨年から続く反政府・反中国共産党デモのテーマソング「香港に栄光あれ」を作曲した音楽家が11日までに産経新聞の取材に応じ、新曲「明日」の日本語版を9月6日の立法会(議会)選までに公開する予定であることを明らかにした。

 この音楽家は20代中盤の香港人男性で、「トーマス」と名乗っている。

 昨年8月、クラシック調の「香港に栄光あれ」を作曲し、香港で一般的に使用される広東語の歌詞とともにネット上で公開するとデモ参加者に支持された。歌詞はみんなの意見を取り入れて修正された。

 今ではデモのテーマソングとしてだけでなく、香港の“国歌”としてとらえる若者も少なくない。

 「自由のためにここに集え 全力で戦え」などと歌い上げる「香港に栄光あれ」は最近、政府によって学校内で歌うことが禁止された。トーマス氏は「愛国を押し付ける香港の教育が自由をアピールするこの歌と矛盾するからだ」と語る。

 現在、準備を進めているのは4月に公開した「明日」の日本語版。今度はポップス調の曲だ。単純に広東語の歌詞を日本語に翻訳するのでなく、「香港人の今の気持ちを伝えられるような歌詞にしたい」とトーマス氏はいう。香港と関係のある日本人作詞家に歌詞を依頼している。プロモーションビデオも撮り直す。

 4月に公開した理由は、新型コロナウイルスの感染拡大で抗議活動の士気が下がったと感じたためだ。しかし今、言論・集会の自由などを制限する「香港国家安全維持法」(国安法)が施行され、活動を取り巻く状況は悪化している。

 「当たり前と思っていた日常の幸せが突然消えた。だが絶望の中から、何とか変わっていかなければならない。こうした香港人の気持ちを知ってほしい。そして同じアジアの日本と連携していきたい」

 世界の関心が香港に集まる立法会選の前に公開する予定だ。ただ、国安法施行の影響で、ディレクターが辞めるなど作業は遅れているという。英語版も同時期に公開される。

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