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香港人、国安法に「無言の抗議」 禁止スローガンの造語化も

何も書かれていない付箋を貼って“無言の抵抗”をする香港の飲食店(藤本欣也撮影)
何も書かれていない付箋を貼って“無言の抵抗”をする香港の飲食店(藤本欣也撮影)
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 【香港=藤本欣也】中国への抗議活動を取り締まるため、言論の自由に制限を加える「香港国家安全維持法」(国安法)の施行を受けて、香港市民が抵抗を始めた。“無言の抗議”や、禁止されたスローガンをアルファベットや図式で表すなどして、言論の自由を守ろうと悪戦苦闘している。

■何も書かれていない付箋

 昨年6月から続く反政府・反中国共産党デモで、最も叫ばれていたスローガンが「光復香港 時代革命(香港を取り戻せ 革命の時代だ)」。香港政府は「香港独立の意味が含まれている」として、取り締まり対象としている。

 香港では昨年来、スローガンなどを書いた付箋を店の内外に多数貼って、デモ支持の姿勢をアピールする飲食店が少なくなかった。しかし国安法の香港導入が決まると、付箋を撤去する店が増えている。当局から警告を受けた店もある。

 こうした中、ある飲食店は、スローガンの付箋の代わりに、何も書かれていない付箋を多数貼り付け、“無言の抗議”を試みている。「何が書かれているかは重要ではない。香港人なら私たちが表現したいことは誰でも分かる」。店側はこうコメントしている。

■デザイン化やアルファベットで

 また、「光復香港 時代革命」の代わりに、8つの字をデザイン化したものや、広東語の発音の頭文字をアルファベットで表記した「KFHK SDKM」、声調が同じ言葉を料理風に並べた「煙肉(ベーコン)香腸(ソーセージ) 時菜(野菜)炸麺(揚げ麺)」などの造語を使って、ネット上で主張を続ける抵抗も始まった。

 1日に逮捕された男性が所持していた「香港独立」の旗も、よく見ると、香港独立の文字の横に小さく「NO」と書かれていた。「香港独立には反対だ」と言いつくろうための“自衛策”とみられている。

 デモを支持する九竜地区の飲食店も最近、店内の付箋を外した。「もう少し様子を見てから、対策を考える。中国当局は知らないだろうが、中国大陸の人間を黙らせることはできても、香港人を黙らせることはできないんだ」。30代の店長は怒ったように語った。

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