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【自由が消える-香港】(3)窮地の独立派 「今を生き抜くのみ」

今年元日に香港で行われたデモで掲げられた「香港独立」の旗
今年元日に香港で行われたデモで掲げられた「香港独立」の旗
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 香港の独立を掲げ、2018年に非合法化された「香港民族党」の元代表、陳浩天氏(29)に初めて会ったのは1月中旬だった。

 100万人以上(主催者発表)が参加した元日の反政府デモでは、香港独立の旗やスローガンが急増していた。独立派リーダーの見解を聞こうと考えたのだ。

 「今の状況をみると、成功しないとは言い切れないように思う」と陳氏は話した。香港独立について、である。

 昨年6月以降、平和的なデモによっても、勇武(武闘)派の過激な行動によっても、区議会選によっても、警察の暴力の徹底調査や普通選挙の導入などを、香港・中国政府に認めさせることはできなかった。

 「だからデモ参加者、特に中高校生たちは気づき始めたのだ。香港独立が唯一の道であると-」

 陳氏によれば、香港が独立しないと民主化は実現できない。なぜなら、香港は宗主国が英国から中国に変わっただけで、依然、植民地状態にあるからだ。

 「自由、平等、(中国共産党の意向を気にしない)尊厳」を有する国家が理想像である。自分の役目は世界に向けて発信することだ、と語っていた。

 そして、5カ月が過ぎた。中国は先月下旬、香港市民の基本的人権を制限する「香港国家安全維持法」を導入することを決めた。近く施行される同法では、国家分裂や政権転覆行為などが禁止される。

 国家の分裂を招く「香港独立」の主張は、いの一番に摘発の対象となる。陳氏はどうするつもりなのか。

 「中国がこんなに早く動いてくるとは」「変化が速すぎる」。今月中旬に再会した陳氏は、「早い」と「速い」を連発した。

 5カ月前には「やっと自分の考えを理解する人が増えてきた」と喜んでいた陳氏は今、「政治活動に参加するつもりはない」と語った。他の独立派メンバーとも交流していないという。

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