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米主要紙がボルトン氏の著書の内容を報道 「トランプ氏、習主席に再選への支援要請」など

 ボルトン前米大統領補佐官=2月、米テネシー州(AP)
 ボルトン前米大統領補佐官=2月、米テネシー州(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は17日、ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が23日に出版予定の著書で、トランプ大統領が昨年6月に中国の習近平国家主席に対し、今年11月の米大統領選で自身の再選を支援するよう要請したとの記述が含まれていると伝えた。トランプ氏の議会での弾劾裁判のきっかけとなったウクライナ疑惑と同様の図式であるとして、野党の民主党が反発を強めるのは必至だ。

 同紙が独自に入手した著書の内容によれば、トランプ氏は昨年6月の大阪市での20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の場で行われた米中首脳会談で、中国が米国の大豆や小麦を購入すれば農業従事者が大統領選で同氏に投票し、結果を大きく左右するとの趣旨の発言をし、習氏に米国産農産物の購入拡大を要請したとしている。

 ウクライナ疑惑でトランプ氏は、ウクライナ政府に対する軍事援助と引き換えに、大統領選をにらんで政敵のバイデン前副大統領のスキャンダル調査への協力を依頼したとして追及された。ボルトン氏は著書で、一連の動きは「悪い政策で合法性に疑問があり、大統領の行動として容認できない」として政権高官に懸念を訴えたという。

 著書はまた、トランプ氏が外交・安保関連の知識を欠いていることを示す事例を列挙。同氏が当時のケリー首席補佐官に「フィンランドはロシアの一部なのか」と聞いたほか、2018年5月のメイ英首相(当時)との会談では「英国は核保有国なのか」と真顔で聞いたとしている。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ボルトン氏は著書で、トランプ氏と金正恩朝鮮労働党委員長による2018年6月の米朝首脳初会談後、ポンペオ国務長官がトランプ氏の北朝鮮非核化政策について「成功する可能性は皆無」と語ったとしている。

 また、シンガポールでの米朝初会談の最中、同席したポンペオ氏が横のボルトン氏に「(トランプ氏の発言は)たわ言だらけだ」と書かれたメモをそっと渡したとし、トランプ氏の「忠臣」とされる人物でも実際には同氏に否定的な感情を抱いているとしている。

 ポスト紙によれば、日本との関連では、トランプ氏はイランと新たな核関連の包括合意の締結に向け安倍晋三首相に協力を依頼したと記述されていた。また、政権高官らとの貿易問題に関する会合では、補佐官らが日本や同盟諸国に関し話し合い始めたところ急に怒り出し、旧日本海軍による1941年の真珠湾攻撃を非難し始めたという。

 米司法省は16日、「著書には機密が含まれている」として首都ワシントンの連邦地裁に出版差し止めを申し立てている。

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