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高雄市長失職へ リコール賛成に94万票…米台軍事交流、進展か

台湾高雄市で、市長リコールが成立したのを受け、記者団にあいさつする韓国瑜氏=6日(共同)
台湾高雄市で、市長リコールが成立したのを受け、記者団にあいさつする韓国瑜氏=6日(共同)

 【高雄=矢板明夫】今年1月の台湾の総統選で、野党、中国国民党の公認候補として出馬し、現職の蔡英文総統に大敗した韓国瑜(かん・こくゆ)高雄市長のリコール(解職請求)投票が6日、同市で実施された。同市選挙委員会の発表によると、賛成票が規定である有権者の4分の1を大きく上回る約94万票に達し、リコールが成立した。

 投票結果を受けて韓氏は記者会見し「次の高雄市長と市民を祝福する」と述べた。韓氏は7日以内に失職する見通し。台湾の主要政治家の中で最も「親中的」と言われる韓氏が、リコールされたことで、中台関係にも影響を与えそうだ。

 戦後、中国大陸から台湾に来た「外省人」の2世である韓氏は、2018年の統一地方選で、中国との関係改善を訴えて当選した。

 しかし、そのわずか半年後に総統選への出馬準備を始めたことで「市民を裏切った」などと厳しい批判を受けた。昨年に香港で起きた反中デモや、米中対立の深刻化に伴い、台湾の有権者の間で対中感情が悪化するなか、親中派の印象を払拭できなかった韓氏に対する反発がさらに高まった。

 与党、民主進歩党のある幹部はリコール成立を受け「米台間の軍事交流が進む」と述べた。東アジア有数の軍港である高雄に米軍艦が寄港する構想は約3年前から浮上していたが、中国が猛反発していることに加え、地元首長の韓氏も消極的な姿勢を示したため、前進しなかった経緯があった。

 近く行われる補欠選挙では、民進党籍の行政院副院長(副首相に相当)、陳其邁(ちん・きまい)氏が立候補する予定で、当選する可能性が高いとみられている。

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