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【特派員発】香港大規模デモ1年、再び高まる反発 藤本欣也 

昨年11月、警官隊とデモ隊が激しく衝突した香港中文大の二号橋。今では鉄条網などの壁が両側に築かれている(藤本欣也撮影)
昨年11月、警官隊とデモ隊が激しく衝突した香港中文大の二号橋。今では鉄条網などの壁が両側に築かれている(藤本欣也撮影)
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 香港が再び揺れている。「逃亡犯条例」改正問題を機に100万人規模の反政府デモが起きてから9日で1年。節目を前に5月下旬、中国の全国人民代表大会(全人代=国会)が市民の基本的人権に制限を加える「国家安全法」を香港に導入することを決定したのだ。デモを牽引(けんいん)してきた学生や市民は何を思うのか。デモの激戦地を訪れた。

国家安全法導入 意識変わった

 香港・新界地区の山腹に広がる香港中文大。香港大と並ぶ香港屈指の名門校だ。昨年11月13日に取材で訪れたとき、構内にはまだ催涙ガスが漂っていた。

 前日、警官隊と学生らが激しく衝突した「二号橋」には、なおも米国国旗が翻り、戦闘で疲労困憊(こんぱい)した若者たちが寝転がっていた。橋の下には幹線道路と鉄道の線路が通っていて、橋を占拠した学生らが障害物を落として交通を麻痺(まひ)させ、政府に圧力をかけていた。

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 「(12日の)夕方、構内の寮で休んでいましたが、銃声が聞こえてきて、とても緊張したのを覚えています。銃声は10分以上、続きました。興奮して駆け付けると、負傷者が次々にグラウンドに運ばれていて、まるで戦場のようでした…」

 文学部1年の林俊鋒君(19)=仮名=は今、こう振り返る。警察が連続して撃っていたのは催涙弾だ。午後3時ごろから15分間に300発発射したとされている。3秒に1発の割合だ。異常な事態だった。

◆“青空監獄”

 現在、二号橋は“青空監獄”の様相を呈している。障害物を橋の上から落とせないように、鉄条網などの壁が両側に築かれていた。

 昨年、「警察の暴力に反発」し、何度もデモに参加した林君は学業に戻りつつある。来年予定する留学にも備えなければならない。

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