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米抗議デモ 極左勢力「アンティーファ」の実態 社会の転覆目指す

アンティーファの旗を身にまとうデモ参加者=5月31日、ボストン(ロイター)
アンティーファの旗を身にまとうデモ参加者=5月31日、ボストン(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が「テロ組織に指定する」と表明した極左過激派勢力「アンティーファ(ANTIFA)」は、反権威主義体制や反人種差別、反排外主義などを掲げる社会運動を自称する。だが、米司法当局は、その実態は暴力や違法行為を通じて民主体制や資本主義経済システムの転覆を目指す無政府主義的な地下集団であるとして警戒を強めている。

 アンティーファは、1920年代のイタリアでムソリーニ率いる国家ファシスト党に対抗するため結成された反ファシスト勢力が源流と説明されている。米国では2007年に西部オレゴン州ポートランドで結成された「ローズシティー・アンティーファ」が最初に活動を始めた。

 アンティーファは過去にも、「反資本主義」を訴えたニューヨークのウォール街占拠運動(11年)に参加。黒人運動「ブラック・ライブズ・マター」に接近し、中西部ミズーリ州ファーガソンでの白人警官による黒人少年射殺を契機とした暴動(14年)にも関与したと指摘されている。

 外観は黒ずくめの服装に黒いマスクをしているのが特徴。組織形態は指導者や構成員が明確でなく、極左思想の持ち主がソーシャルメディアなどで緩やかに連なり、抗議活動の度に結集するとみられている。

 トランプ氏が唱える「テロ組織指定」については、現行の法制度では国内の組織や団体を「テロ組織」に指定する法的根拠がなく、困難との見方が強い。

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